年金・iDeCo

【年金・iDeCo編④】これだけ読めば大丈夫! iDeCoのしくみと流れ

DeCoのしくみと流れ
この回でわかること
  • iDeCoのしくみと流れ
  • iDeCoの加入資格
  • iDeCoは何円から始められる?
  • iDeCoで運用するとは?
  • iDeCoの受け取りは何歳から?
  • 結局、iDeCoでいくら貰えるの?

iDeCoの仕組み

iDeCoは、自分で老後資金を作るための制度よ。

繰り返しになるけど、iDeCoで老後資金を作る仕組みは以下のような流れになるわ

iDeCoで老後資金を作る仕組み
  1. iDeCoの掛け金を決める(※掛け金のことは拠出金と言う)
  2. 拠出金で購入する投資信託を決める
  3. 毎月積み立てていく
  4. 60歳までつみたてを続ける。60歳になるとお金を一括で受け取るか分割で受け取るかを決められる
普通の投資信託の積み立て投資とほとんど同じだよね
このカテゴリでは投資信託について解説しません。投資信託のことがわからない人は、先に投資信託カテゴリをお読みください
そうね。だけど、普通の投資信託の積み立て投資と違うところが4つあるわ
通常の積み立て投資とiDeCoの違い
  1. iDeCoは60歳になるまで解約できない
  2. 掛け金が全額所得控除になる
  3. 運用益が非課税
  4. 購入手数料が無料
iDeCoの積み立て投資は60歳まで解約できないんだね
そうなの。

通常のつみたて投資なら、いつでもお金が必要になったら解約して現金に戻すことができるけど、iDeCoは原則、60歳になるまで受け取りができない

これはつみたてNISAでやるような通常のつみたて投資との一番大きな違いよ。

iDeCoはとても魅力的な制度だけど、60歳まで資金拘束されるってことだけはデメリットと感じる人も多い

確かにちょっと不安かもしれないな
iDeCoは老後資金を作る目的で作られた制度だから、60歳までの長期投資を目的としているから、仕方ないと言えるわ。

iDeCoの資金拘束が嫌な人は、つみたてNISAでの積み立て投資をオススメするわ。

つみたてNISAとiDeCoの違いは、「資金拘束がない=つみたてNISA」「節税効果がある=iDeCo」ね

つみたてNISAとiDeCoのメリットの違い
  • 資金拘束がない=つみたてNISA
  • 所得控除になる=iDeCo
iDeCoとつみたてNISA、両方やることもできるんだよね?
もちろんよ。

私はつみたてNISAとiDeCo両方やっているわよ。そうすることで、お互いのいいとこ取りができるからね

つみたてNISAとiDeCoに共通するメリット
  • 運用益が非課税
  • 投資信託の購入手数料が無料
つみたてNISAとiDeCoの違いについては、別記事でまとめる予定

iDeCoに加入できる条件

iDeCoに加入できる人の条件は、日本在住の20歳〜60歳の人
まだ年金をもらっていない、成人済みの人ってことだね
そう。

あとは、国民年金を払っていない人は加入できないわ。

国民年金を未払いの人はまず国民年金を払ってからイデコに加入してね。ちなみに、過去に未払いの時期があったとしても今ちゃんと払っているなら問題ないわよ

iDeCoの加入資格
  • 日本在住の20歳〜60歳の人
  • 基礎年金を払っている人(過去未払いでも現在払っていたらOK)

掛け金の上限は職業によって違う

iDeCoでは、毎月投資信託を買っていくお金のことを「掛け金」や「拠出金」と呼ぶわ。

掛け金は月5000円以上から自分で設定できるから、iDeCoの第一歩目は自分の拠出する掛け金の金額を知ることからよ

iDeCoでは、掛け金が全額所得控除になるんだから、資金に余裕があるならたくさん拠出した方がいいよね?

いっぱい節税できるもんね!

そう思うかもしれないけど、拠出金額は職業や企業によって上限金額が決まっているの。

例えば、主婦なら上限23000円、自営業なら上限6万8000円って風にね

拠出金額上限
自営業 月額 6万8000円
(年81万6000円)
会社員(企業年金がない会社) 月額 2万3000円
(年27万6000円)
会社員(会社が企業型確定拠出年金のみに加入している) 月額2万円
(年24万円)
会社員(会社が、確定給付企業年金のみに加入している、または確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入している) 月額 1万2000円
(年14万4000円)
公務員 月額 1万2000円
(年14万4000円)
専業主婦(夫) 月額 2万3000円
(年27万6000円)
※2019年8月現在の情報(掛け金は今後変更されることもあります)
私は企業年金のない会社に勤めているから、上限23000円が上限なんだ。

月額5000円〜23000円の間で自分の好きな金額を設定できるんだよね?

そうよ。

さっきも言ったけど、iDeCoは60歳まで引き出すことができないから、生活費いっぱいいっぱいを設定するのはやめて、無理なく続けられる金額を設定してね。

そして前の記事で言ったけど、年間の拠出金の金額全部が所得控除になる

たくさん拠出すればそれだけ所得控除の額は大きくなるけど、60歳まで解約できないと思ったら、あまり無理するのもよくないね。

掛け金は途中で変更できるの?

年一回できるわよ。

あとはボーナスで一括して払うこともできるのよ。つまり、月23000円じゃなくて、ボーナスで一括で27万6000円を払うってことね

それはいいね!
でも、年一回で支払っちゃうとドルコスト平均法の効果が薄れちゃう
ドルコスト平均法についてはこの記事を参照
確かに。
ドルコスト平均法がわかっている人は、毎月一定額購入していくことが平均取得価格を下げるということが理解できるわよね。

だから、毎月拠出していくことをオススメするわ

iDeCoの掛け金まとめ
  • 職業と企業年金の有無によって掛け金の上限が変わってくる
  • 掛け金は5000円以上〜上限までで自分で設定できる
  • 掛け金は年一回変更できる
  • 年一回払いなどもできるが、出来るだけ毎月払いにした方がドルコスト平均法の効果は高い

運用する投資信託を選ぼう

拠出する金額が決まったら、次は、そのお金を運用する投資信託を選ぶわよ。

iDeCoで購入できる投資信託は、各証券会社が30〜35個程度用意しているから、その中から選ぶことになる。

ちなみに、証券会社ごとに取り扱っている商品が少しずつ違う

つみたてNISAみたいに、選べる商品が決まっているんだね。

でも30個って選択肢少なくない?

そうかしら?

どうせ、選ぶのは数個だよね? 30個あればいろんな選択肢があるわよ。

それに、積み立てNISAでは「株式を含んだ投資信託」しか選べなかったけど、イデコは株式だけじゃなくて、債券やリート、コモディティなど他の種類の投資信託も買える

いろんな種類の投資信託が選べるのは嬉しいね。

証券会社ごとにラインナップが違うのかぁ。

証券会社を選ぶ前にその会社が扱っている商品のラインナップを調べないとだね?

そうね。

でも、ネット証券なら取り扱っている商品にそんなに大きな違いはないから、そこまで気にしなくてもいいかも。

それより、イデコをやる証券会社を選ぶ基準は手数料の安さが重要

手数料の話はまたあとでするわね。

あと、イデコで運用する投資商品は、実は投資信託だけじゃないの。元本割れのリスクのない定期預金もあるのよ

銀行に預けるあの定期預金のこと?
そう。

元本確保型商品と言って、定期預金と同じで元本が割れる危険がない商品よ。もちろん、定期預金だから利息もつく

でも、定期預金の利息って、めちゃくちゃ少ないよね?
そうね。

だから、元本保証型の商品は、「お金が増えなくてもいいから投資なんてしたくない!」って人が選ぶ商品ね。

それiDeCoする意味ある?
元本保証型でも、拠出した金額は全額控除になるから節税効果はあるわよ
そっか。投資はしたくない人でもiDeCoに参加できるからいいね
iDeCoで運用する商品
  • 各証券会社ごとに30〜35程度の運用商品を用意している(少しずつラインナップが違う)
  • 投資信託以外にも「元本保証型」と呼ばれる定期預金の商品もある
  • 投資信託の種類は株をはじめ、不動産や債券など様々なタイプが用意されている

積み立ては60歳まで続ける

積み立てする金額と、運用する商品が決まったら、毎月積み立てていくだけよ。

積み立ては60歳で終了するから、それまでずっと毎月淡々と積み立ててね

私は今28歳だから、60歳まで32年間積み立てるんだね。

でも、なんで60歳までなんだろう。

iDeCoは自分で年金を作る制度だからね。

60歳からは高齢に入ると考えて、ここで積み立ては終わる。

そして、60歳から、ここまで運用してきたお金をもらうことができるわ。

ただし、60歳でお金を受け取れるのは10年以上積み立ててきた人だけよ。

8年以上10年未満の人は61歳から、6年以上8年未満の人は62歳から…というように、積み立て期間が10年以内だと、後ろにズラされることになるわ

iDeCoで積み立てたお金を受け取る年齢
受け取れる年齢 60歳以降 61歳以降 62歳以降 63歳以降 64歳以降 65歳以降
積み立ててきた期間 10年以上 8年以上
10年未満
6年以上
8年未満
4年以上
6年未満
2年以上
4年未満
1ヵ月以上
2年未満
イデコへの加入は60歳までできるけど、60歳でお金を受け取ろうと思ったら、10年の積み立てが必要だから50歳までに始めなきゃいけないんだね
そうなの。

iDeCoは何歳から始めても60歳までしか積み立てはできないし、60歳の1ヶ月前までしか加入はできない

でも、積み立ててきた期間に応じて、受け取り開始年齢は変わってくるから注意してね

iDeCoでお金を受けとる年齢
  • iDeCoは60歳まで続く。原則途中解約でお金を受け取ることはできない
  • 50歳以下から積み立てを始めた人は60歳でお金を受け取る
  • 50歳以降で始めた人は受け取り開始年齢が後ろにずれる

受け取りは「一括・分割・一括と分割の組み合わせ」から選べる

いよいよ60歳になったら受け取りだね!
60歳以降に受け取れるようになるけど、必ず60歳に受け取らなきゃいけないわけじゃないわよ。

60〜70歳までの間で自分の好きなタイミングを指定して受け取ればOKよ。

運用が順調なら、70歳まで受け取らずに値上がりするのを待っていてもいいわ。

ただし、60歳以降は積み立てはできないから、これまで買ってきた投資信託を運用するだけの時間になるからそのあたりは誤解しないようにね

60歳になった時に、お金に余裕があって、投資信託の基準価額が上がっているなら、運用を続けた方がいいよね
そうね。

ちなみに、受け取る時は、

  • 一括で受け取る
  • 年金として分割で受け取る
  • 一部を一気に貰って、残りを年金として分割で受け取る

の3パターンがあるわ。

それぞれに税金のかかり方が違うから、もらうとき間際になったら調べてみて自分に一番いい方法を考えてみてね

iDeCoの受け取り方まとめ
  • iDeCoは60歳以降に受け取れるようになるけど、必ず60歳に受け取らなきゃいけないわけではない
  • 60〜70歳までの間で自分の好きなタイミングを指定して受け取る
  • 受け取りは「一括・分割・一括と分割の組み合わせ」から選べる
  • それぞれ税金のかかり方が変わってくるから自分にお得なものを選ぶ

iDeCoでいくら老後資金を作れるか見てみよう

楽天証券にiDeCoでどれくらい老後資金を作れるかのシュミレーターがあるから、これを使って将来受け取る金額と節税効果をシュミレーションしてみましょうか
投資信託の積み立て投資でもシュミレーションやったね!
そう。あれと一緒よ。

楽天証券iDeCoシュミレーションにアクセスして、自分の職業や企業年金があるかないか、年収などを入力するわ。

今回は、金山の

  • 28歳
  • 年収360万円
  • 企業年金なしの会社に勤めている
  • 掛け金は月額23000円
という条件でシュミレーションしてみた結果が下の画像よ。

ちなみに運用利回りは5%を想定してみたわ

iDeCoシュミレーション
iDeCoシュミレーション
年間の節税額は約41000円で、60歳で受け取れる金額は約2100万円だって…!
そうね。

これだけあったら、立派な老後資金になるわよね

iDeCo、本当にお得な制度だね…!

早速加入してみたいと思ったよ!

そうね。

iDeCoは老後資金を作るためにとても魅力的な制度になっていると思うわ。

じゃあ実際に申し込む前に知っておいてほしい「イデコの手数料」について次の記事で説明するわ

 

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